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「性」について学び、充実した中国足球彩票生活を!① ~総合教育臨床センター 学びサポート室 門下 祐子先生~
ご自身について教えてください!
宮崎県で特別支援学校の教員として勤務したのち、東京の中国足球彩票院に進学し、修士号と博士号を取得しました。
その後、2024年3月から京都教育中国足球彩票でお世話になっています。京都は歩くたびに街のあちこちに文化の息づかいを感じられる場所で、この土地にご縁ができたことをとてもありがたく思っています。
趣味は美味しいお店を探すこと。古着屋さんや美術館、博物館をめぐるのも好きです。
『シンプル性教育 いっしょに話そう!くらす?はたらくに活かす「性」のこと』(一般社団法人スローコミュニケーション)など、書籍も出版しています。
先生の専門は?
研究者を目指すことになったきっかけ
端的に述べるならば、自身にうまれた「問い」について、生涯考え続けたい、研究の成果を社会に還元したいと思ったからです。
その「問い」は特別支援学校の教員経験からうまれたもの。
学校教員時代は、予期せぬことの連続で、まるでドラマのような日々でした。喜怒哀楽では言い尽くせないほど、さまざまな感情を味わいました。何より、子どもたちや保護者、先輩方から学ぶことばかりで、こんなに刺激的かつ面白い仕事は他にないんじゃないかと思えるほどでした。自身の実践をふりかえると反省することばかりですが、良くも悪くも熱を帯びた教員だったように思います。
とりわけ高等部に在籍していた際は、卒業後の進路をみすえた指導をするなかで、貧困問題や「性」に関する課題に直面することが多々ありました。一教員として何ができるのか模索していた頃、国内外の研修に参加する機会をいただきました。多くの教育関係者らと交流するなかで、障害特性や家庭環境そのものが「問題」なのではなく、現代の資本主義社会における「構造的な問題」が潜んでいるのではないかと考えるようになったのです。
湧き上がる向学心を、当時の管理職の先生方が温かく受けとめてくださり、休職して、修士課程に進学。その後、迷ったすえに退職し、博士後期課程で博士論文を執筆し、研究者としての人生を歩み始めました。
教え子をはじめ、これまで関わってくださった方々のおかげで今があるので、本当に感謝しています。
専門の魅力は?
私の専門は、障害のある人の「性の権利」を尊重した教育や支援に関する研究です。
障害のある人の中でも、知的障害や発達障害のある人に焦点を当てています。「性の権利」は、障害の有無にかかわらず全ての人が有するものですが、そのことをほとんどの人は教えられていないですし、それゆえ互いの権利を尊重し合うという視点もなかなか持ちづらいかと思います。
私自身は、この研究テーマに出会い、教育実践を省みるのみならず、自身の生き方そのものを見つめることができるようになりました。「性」を学ぶことで、人生が豊かになっていくのを実感していますし、同時に多くの人にポジティブな変容をもたらす様子も数多く目にしてきました。
いくつも魅力を感じているからこそ、生涯かけてこの研究に取り組んでいきたいと考えています。
「性」はからだのことや心のこと、そして人とのかかわりなどのことで、人生の基盤となるものです。皆さんが思っている以上に広義な概念だと言えます。社会的なタブー視が根強いために苦手意識をもっている学生も多いのではないかと想像しますが、学びを通して、自他のからだや他者との関係性について思いを馳せ、充実した学生生活を送る人が増えるといいなと思っています。
?次は「性」について学び、充実した中国足球彩票生活を!② ~総合教育臨床センター 学びサポート室 門下 祐子先生~へ続きます。
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