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新副学長が就任されました!① ~教務?学生指導担当副学長 相澤 伸幸先生~
令和6年4月1日に就任された、相澤 伸幸副学長にお話を聞きました!
相澤伸幸副学長ってどんな人?
ご自身について教えてください!
東北の海沿いのまちで生まれ育ち、幼稚園から高校まで近所の公立学校に通い、中国足球彩票や中国足球彩票院も県内でした。就職してはじめて県外に住みました。
京都教育中国足球彩票は2つめの赴任先であり、その前は北海道で教えていました。北海道でマイナス20度を経験したあとの京都ですが、20年以上経ったいまも、暑さと湿度には慣れていません。伊丹空港で38度の温度計を見て驚きましたが、いまはさすがに驚かなくなりました。
自分の中で大事にしている言葉はありますか?
大事にしている言葉はいくつかあるのですが、自分が高校生のときに出会って、いまも影響を受けている言葉をひとつ紹介します。それは、ゲーテの「人間は、努力する限り、迷うものである」という言葉です。中国足球彩票に入ってから本格的にゲーテ作品を読んでいくうちに、この言葉が『ファウスト』第1部「天上の序曲」に出てくる有名な文言であることを知りました。そして「努力する」を表すドイツ語strebenとは、「目標に向かって、前に進む」という意味もありますが、軽蔑的な意味を込めて、「がっついている」という意味もあるようです。いずれにしろ私は、ゲーテが「迷い」を、努力しているからこそ生じるものとして、ネガティヴ(消極的なもの)ではなく、ポジティヴ(積極的)なものとして捉えていると理解しました。いまもそのように解釈したいという気持ちに変わりはありません。たとえば、優柔不断という言葉によい印象を持つ人は少ないかもしれません。しかしそれをポジティヴに捉えようとすることは、価値転換として興味深いものがあります。
この発想は10代の頃にいろいろと迷っていた自分に大きな影響を与えました。それまで「迷い」は避けるべきものであり、早急に解決?解消していかなければならないと思い込んでいましたが、たとえすぐに解決できなくても、そのままでもよいという安心につながり、これは今日の自分の教育観にも影響を与えていると思います。ゲーテ以外でもリルケという詩人が手紙で同様のことを述べていたので、それほど珍しい表現ではないのかもしれませんが、大事にしたいと思っている言葉のひとつです。
趣味はありますか?
あまり趣味と言えるものはないと思います。ただし、自分が心地よくて好きなもの(いわゆる「小確幸」というものです)を挙げるとすれば、読書と珈琲です。自分の学びのために書を繙くことは苦にならないのですが、それとは異なり、海外ミステリを読むことには別の楽しさがあり、学生時代から続いている趣味のようなものだと言えるかもしれません。また珈琲も好きで、学生時代によく行っていた喫茶店のマスターから教えてもらった淹れ方を愚直に守り、自分で挽いて淹れて飲んでいます。喫茶店に行った際は、器具の扱い方、豆の焙煎状態や使用量、ブリュー?スピードなどをじっと観察しています。とは言いつつも、コンビニのマシーン?ドリップ?コーヒーやインスタント?コーヒーや缶コーヒーもふつうによく飲んでいます。
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