附属桃山中学校副校長　秋山　雅文

　附属桃山中学校では、令和５年度から総合的な学習の時間を再編し、「課題探究」と「生き方探究」を開設しています。「課題探究」は３学年混在の少人数グループで、それぞれが設定した課題に沿って探究の進め方を学び、実践します。「生き方探究」は２?３年生で学年全体や少人数グループなどの単位で、自己理解を深め、他者との交流を通して未来の自分の姿を描いていきます。次の表は、「生き方探究」の実施計画です。外部講師との日程調整などの都合によって順番や構成が変わっていくことになりますが、１年間を通してこのような内容で学びます。

　

　これまでの活動状況を紹介します。オリエンテーションに続いて、自分の好むものを挙げていく「偏愛マップ」を作成し、「ストーリーテリング」では自分のこれまでを物語にして聞き合いました。

　　

　その後、大きな夢を描いてその実現に向けて歩みを進めた講師による講演会をおこないました。後半に予定されている選択活動では、少人数グループで同じように話を聞いたり、体験活動に取り組んだりします。

　　

　いずれの場合も、夢を描いてつかまえた人たちも、みんなと同じように中学校時代は教室で勉強をしていたということを改めて認識できます。彼らが何を意識してどんなことをしてきたのかに触れ、自分にもできるという希望を持つことができます。そして、より現実的に未来のなりたい自分の姿を描き、そこまで続く道のりを具体的に描くことができます。多くの生徒がこれからの人生を、希望をもって歩んでいくことを願っています。