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京教大から世界へ!④~2023パリ世界パラ陸上日本代表 三本木優也さん(数学領域専攻4回生(2023年当時))~
夢の実現に向けて
I:三本木さんのこれからの大きな夢(ビジョン)はなんでしょうか。そしてその大きな夢の実現に向けたいくつかの小さな夢(ステップ)というものがあれば、教えてください。
一番の夢は(パラリンピック)100mで金メダルを取ることです。
このことがより具体的になった理由があります。今回のパリでは、100m以外にユニバーサルリレー(※)でもメンバーに選ばれて、予選を走って決勝に進みました。でも、決勝ではメンバーから外れて、代わったメンバーが金メダルを取りました。僕も予選を走ったメンバーとして、金メダルを持って帰ってきたんですが、日本に帰ってくると「決勝走ってないよね」って言われます。金メダルというのは、決勝を走って自分の手で取らないといけないんだなと強く感じたので、次は金メダルを取りたいと思っています。
あとは自分がT47というカテゴリーの中で一番重い障がいなので、その中でも勝負できる可能性があるところを世界中に見せていきたいと思っています。
そのためのスモールステップとして、まずは自分のことを包み隠さず発信していかなくていけないと思っています。発信をしていかないと、可能性を示すことにも繋がらないですし、まずは隠さず、今回のような機会もそうですし、自分がやっていることの発信が、自分自身や世界の可能性を広げていくことに絶対につながると思うので、伝える機会を大切にしたいと思います。 またそういった機会を作ってもらうのではなくて、自分で作らないといけないと思うので、積極的に発信していく取り組みをしていきたいです。
(※ユニバーサルリレー:異なる障がい(1走:視覚障がい、2走:上半身の障がい、3走:脳性麻痺、4走:車椅子)、障がいの重さ(重度2名、軽度2名)、男女それぞれ2人、というチーム制限のある中で行われるリレー。4名×100m=400m)I:それでは、最後にこの記事を読んでいる本学を志望する高校生、受験生に対して、メッセージをお願いします。
僕は、どんな時でも夢を見続けることが大切だと思っています。
自分が夢から目をそらすことはすごく簡単です。でも夢が勝手に離れていくことはありません。いかに自分がなりたい姿をイメージして、それをずっと見続けるか、それが雨の日でも、やる気が出ない日でも、モチベーションが低い日でも、逆にモチベーションが高いやる気のある日でも、ずっと自分がなりたい姿、夢をずっと見続けること。それが大切だと思います。インタビューを終えて
『モチベーションが低いことを周りに出さないようにしています。自分はずっとモチベーションが高いんですというように見せることを心がけています。』という言葉がとても印象に残っています。三本木さんの姿勢には、常に前を向き、未来の目標に向かって集中するトップアスリートの冷静かつ強靭な意志を感じました。貴重なお時間をいただきありがとうございました。さらなるご活躍をお祈りします。
今回のインタビューに際して、体育学科の小山先生に大変お世話になりました。お礼申し上げます。
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