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「教育×環境」の重要性(附属桃山小学校)
附属桃山小学校副校長 桑名 良幸
学校という環境は、意外と変化がないことに気が付きにくいところです。特に、教室や机、椅子など「当たり前」にあるものは、変化が必要な対象とは考えにくいものです。
本校では、その「当たり前」を見直し、教室の作り方や子ども達の学習する机、椅子、また通学鞄に至るまで、様々な改善を重ねています。4年生以上の教室は、大型モニターが2台設置され、360度全てがホワイトボードに囲まれています。子ども達はデジタルとアナログの両方を使い、自由にアウトプットできるように工夫しています。また、椅子はビジネスチェアを採用し、自由に身体の向きを変えられ、いつでも好みの高さに調整することができるようになりました。
また、安全面においても、改善を進めています。その一つが全教員に職場専用携帯電話を配布し、勤務中は常時持ち歩くように徹底していることです。子ども達の事故や怪我はいつ、どこで起こるかわかりません。運動場、体育館、校外学習の時もそうです。迅速に連絡が取れるようにするには、携帯電話が最も有効な手段です。あってはならないことですが、仮に不審者が校内に侵入した場合、教室の入り口近くの非常ボタンは役に立ちません。
本校では、家庭と学校とをつなぐスクール?コミュニケーションプラットフォームを使用し、保護者がスマートフォンでいつでも出欠連絡や配布文書の確認等ができるようなシステムを採用していますが、やはり緊急時には電話での連絡を行います。例えばコロナ禍における緊急下校の時でも、それぞれの教員の携帯電話から迅速に連絡をとることができます。
学校の様々な「当たり前」を見直し、新しい環境づくり、新しい学びづくりを進め、子ども達の未来を共に創造していく学校づくりに一層励んでいきたいと思います。
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