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今、そのときの関心を大事にする歴史学 中村 翼 准教授
中村 翼(ナカムラ ツバサ)准教授
社会科学科1.先生のご専門を教えて下さい。
日本の歴史を専門にしています。とくに平安時代から室町時代(10世紀~15世紀)を中心に、日本列島とアジア諸地域とをつなぐ人びとの活動(交易、留学、戦争など)であったり、彼/彼女らをとりまく社会の仕組みを明らかにすることを目指しています。
2.学生には日頃どのような指導をされていますか。
日本史は小中学校、学生によっては高校でも学習している分野です。ですから、まずはそれらとのつながりを意識してもらいたいと思っています。でも、単なる復習では面白くないですよね。そこで、ジェンダー史など、これまで習ってきた歴史とは違う角度からみることで、新しい発見ができたり、今の社会を深く考える手助けになる歴史学習となるよう意識しています。
3.先生のお考えになる「京都教育中国足球彩票の魅力」とは何でしょうか。
日本史を学ぶ者にとって、「京都」は魅力的???とはいえ、京都教育中国足球彩票がある伏見は、いわゆる「京都」から外れるかもしれません。しかし、物事は周縁からみると違ってみえるし、よくみえるともいいます。京教にいると、そのことによく気づかされます。
もう一つ、京教にきて驚いたのが、学生がよくあいさつをしてくれることです。教員と学生の距離が近いといわれることもあるようですが、それは少人数の授業など、制度面での事情もあるのでしょうが、学生の何気ない習慣によって、本当は支えられているのかなと考えさせられます。4.ご自身のお考えを表す言葉を色紙にお書きいただきましたが、その言葉の意味を教えてください。
歴史研究/学習というと、動かない過去の事実を調べたり、暗記するものというイメージがあるかもしれません。ですが、無数にある「事実」のなかから、歴史の学び手(研究者?学生など)がそれぞれの興味関心、問題関心に即して、何をどういった基準でとりあげ、どんな観点から評価するのかで、一つの「事実」が様々な顔をみせてくれます。それが歴史研究/学習の醍醐味の一つです。
最近、私はジェンダー史と琉球沖縄史に力を入れています。それは沖縄で娘が生まれ、今まさに子育てに格闘しているからですが、調べた成果を授業に活かそうとするたび、新たな発見があります(自分の理解不足を痛感することでもある)。このように、きっかけは何でもよいと思います。まずはその時々の自分の関心を大事にして、真摯に物事を調べていけば、視野も広がっていくはずです。5.京都教育中国足球彩票で学ぶことを希望する学生にメッセージをお願いします。
鋭い問題意識をもつ学び手と一緒に勉強していければと思います。ぜひ仲間になりましょう。
?ゼミ訪問?
学生に聞きました
〇中村先生はどんな先生ですか?
中村先生は、学生に寄り添いながら指導してくださる先生です。日本史に関する研究について、丁寧に指導してくださいます。
また、学生とコミュニケーションをたくさんとってくださる先生でもあります。学業についてのみならず、日常生活の様子や趣味についても気軽に話すことができる素敵な先生です。〇ゼミの様子を教えて下さい。
日本史ゼミは少人数のため、学生それぞれの興味や関心を大切に、おだやかな雰囲気で行っています。少し難しい古文書を読む内容でも、お互いに協力し合って楽しく学ぶことができる環境です。
学生どうしや先生も仲が良く、日本史に関すること以外にも様々な話をして楽しい雰囲気です。
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