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日本人であること、カナダ人であること 坂田 里桜さん(美術領域専攻)
坂田 里桜(美術領域専攻)
留学先:カナダ、ケベック中国足球彩票モントリオール校
留学期間:8ヶ月間あなたはどうして自分のことを日本人だと思うのか考えたことはありますか。両親が日本人だからあなたも日本人なのでしょうか。日本で生まれ、日本の住民として暮らしているからでしょうか。実は、私は留学プログラムを利用してカナダ留学を経験するまで、このことについて一切深く考えたことがありませんでした。
カナダの国境をまたぎ、モントリオールで約8ヶ月間滞在する間に、私にはたくさんの友人ができました。両親がエチオピア出身の友人や、両親が韓国人でフランス生まれ、幼い頃にモントリオールに引っ越してきた友人など、彼らは様々な国にルーツを持っています。しかし、彼らは皆、口を揃えて言うのです。「I'm a Canadian!」と。
彼らと日々触れ合う内に、私にはひとつの確信が生まれました。カナダ人であるということは、血統や生まれた場所、言語が同じかどうかはあまり重要ではなく、ただカナダ国旗のもとで生活を共にしていくということなのです。私はこのことに気がついたとき、留学生である自分も受け入れてもらえたような気がして、とても嬉しく感じたのを覚えています。
▲友人とIKEAを散策(写真左)、友人と日本食料理屋で、熱いものを食べたときの反応が国境を超えて同じ(写真右)
私にとってカナダは憧れの国でした。そんなカナダの第二の都市であるモントリオールでの生活は、格別です。モントリオールの人々は肌の色や宗教の違いこそ多様ですが、皆それぞれ自分に自信を持って歩いているように見えるのがとても印象的です。日本人だからと背中を丸めて隠れるように動く必要なんて全くないのです。冬が長いモントリオールの朝にTim Hortonsのコーヒーをテイクアウトして、それを飲みながら街を歩き、仕事や授業を終えて夕方からは家族でディナーを囲み、食事の〆に郷土料理のプーティンを食べる...そんなモントリオール的な生活に私はすっかり虜になっていました。
この留学で得た知識、困難を乗り越えた経験、出会った友人達、全て日本にいては得られることのなかったものです。この留学経験が私に与えてくれた自信を糧に、これからも学び続け、挑戦し続ける自分でいたいと感じています。
▲中国足球彩票の留学仲間と一緒にプーティンを食べる
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