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附属幼稚園の春夏秋冬
附属幼稚園副園長 村田 眞里子
春になると、在園児は新しい学年に進級し入園児を迎え、園内はにぎやかになります。園児たちには進級、入園の喜びとともに少し不安もよぎりますが、先生や友だちがいて、楽しいことや面白いことができる所だということが、日々の積み重ねでわかっていきます。本園は自由な形態の保育のもと、園児が自分でやってみたいことに心ゆくまで取り組むことを重視しています。シンボルであるイチョウを始めとした樹木や花、砂場、池といった自然の中で、虫探しや砂遊び、メダカすくいが始まります。例えば、イチョウの木陰で泥団子を作る時、どこの土を使って、どれ位水を入れ、どんな丸め方がいいのかなどと自分で工夫したり、試したり、友達と伝え合ったりして、何度も失敗しながら壊れない泥団子を目指します。また、室内の遊具として、3歳児にはプラスチックの食器やウレタンフォームの柔らかな積木、4歳児には温かみのある木製の食器や中型の積木、5歳児には本物の磁器の食器や小さなピースのレンガ積木といった年齢ごとに違ったものを配置しています。さらに、桃山城の見える屋上にはサッカーゴールもあるので夢中で遊んでいます。
夏にはプール開きをします。本園のプールは正門から横断歩道を渡ったところにあります。保護者参観日には親子でプールに入り、始めは恐かったシャワーもプールじまいの頃にはすっかり慣れた様子になります。また、7月には「親と子の夕べ 納涼大会」の行事で保護者たちの力が結集され、ステージや催しを行い、参加した園児は「楽しかったなぁ」と家族と夜道を帰っていきます。
秋は運動会の季節です。本園には運動会の練習は無く、毎日が子ども運動会です。保護者の方に応援してもらう日が終わっても、子ども運動会が続きます。また、園のシンボルのイチョウの黄葉と落葉の光景は見事なもので、園で実るギンナンを見つけると、秋の恵みに感謝しながら園で調理をして食べたり、数えておみやげとして家に持って帰ったりして楽しみます。
最後に、冬はクリスマスが近づくと、プレゼントが届くのを楽しみに靴下や飾りを作ったり、サンタになって遊んだりします。そして、餅つきや新年を迎える準備をします。年が明けると、年長児は修了の準備を、年中?年少児は年長児との別れを惜しみます。遊びは学びで、子どもたちには幼稚園はいっぱい遊ぶところと常々話しています。先生は、子どもたちが遊びを通して自ずと学べるようにと、心を込めて環境や援助を考えています。教育要領前文に幼稚園は学校教育の始まりであると明記されているように、本園でも総合的な学びの場となる学校を目指していきます。
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