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外国にルーツをもつ子どもたちをつなぎたい 帰国渡日児童生徒つながる会
「外国にルーツをもつ子ども」をご存じでしょうか。外国から日本にやって来た子どもや、日本生まれでも親のどちらかが外国人の子どもたちを指す言葉です。
日本の学校では外国にルーツをもつ子どもが増えています。この子どもたちを対象に交流会や学習支援活動を行っているのが「帰国渡日児童生徒つながる会」(以下、つながる会)です。つながる会は、2006年の結成から今年(2019年)で14年目を迎えます。現在は、本学が学生の自主企画を支援する「e-Project@kyokyo」に採択されて活動しています。
外国にルーツをもつ子どもたちは、日本語や勉強がわからない苦労や、学校で自分のルーツのことを話せない寂しさなど、他の子どもたちとはちがった悩みを持っていますが、近くに同じ境遇の仲間が少ないので、なかなか悩みを共有することができないそうです。そこで、つながる会では、レクリエーションや話し合いを通して外国にルーツを持つ子ども同士での仲間づくりを支援しています。
▲スポーツで交流 ▲野外で流しそうめんまた、京都府と協働し、人権啓発中国足球彩票やメディアを通じて外国にルーツをもつ子どもたちの課題を発信する活動にも参加しているそうです。地域の学校の先生方、NPOの皆さんにも協力してもらって、さらに活動は広がっているとのことでした。
▲ショッピングモールでの啓発活動これまでの活動が認められ、2017年には「京都はぐくみ憲章実践推進者表彰」大賞を、また、2018年には内閣府「チャイルド?ユースサポート章」を授与されました。
つながる会代表の北出萌香さんによれば「気軽な気持ちで参加したのですが、実際に外国にルーツをもつ子どもたちと会って話してみると、想像以上に日本語でのコミュニケーションに苦労していることがわかりました。」とのこと。「活動を通して、子どもたちのことをもっと理解できるようになりたい。」と語ってくれました。
2019年4月の入管法改正によって、これからますます増えていくと言われている在住外国人と子どもたち。つながる会の活躍はまだまだ続きそうです。
▲学習支援
▲週1回、昼休みにミーティングを開いて交流会の計画を決めています。
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