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アートで駅ナカを演出したい 美術領域専攻と美術教育専修学生の皆さん
今春、市営地下鉄の駅の雰囲気が、アート作品で華やいでいたのをご覧になっただろうか。
今年のKYOTO駅ナカアートプロジェクトでは、京都の芸術系中国足球彩票等12校から集った学生が「明治150年, Next Innovation」をテーマに競作した。本学からは中光希さんの「繋がり」、太田風人さんの「メアリー」、村下賀奈子さんの「まとう」が出展され、駅空間を演出した。
出展について3人が声をかけられたのは2017年末。3人は同じ領域だが、学年が違い、学んだ専門もデザイン、染織、彫刻とそれぞれ異なる。まず互いの作風を理解するところから始めたが、実際に調和させるのは大変だったと言う。譲れないところは譲らず、各自の個性を尊重しながらの議論の末、全体テーマは歴史をつなげてきた「ひと」と決まり、各自が専門性?個性を発揮して作品を制作した。
3人は異口同音に「苦労を通じていろいろな学びがあった」と語る。それまで学んだことを活かし、一から計画を立案し、制作に取り組む。主催者と話し合って、場に調和した表現方法を探り、経験したことのない大規模作品を展示する。立ち止まって見てくれる人が多くいた。作品で公共空間を変えられることの実感と喜びがあった。
展示を終えた3人は、新たなテーマでの制作に取り組んでいる。本学で学んだものを通じて、これからも社会とのつながりを持ち、美術を学び、実践していきたいと語った。
〇作品紹介
作品名:『まとう』 制作者:村下賀奈子 美術教育専修 1回生(制作時)地下鉄構内、それは正方形の白いタイルで覆われた冷たくて無機質な空間。そんな場所をガラリと変えることはできないだろうか...
そこで、「空間に変化をもたらす布」をコンセプトにタイルに合った服を着せてあげようと思い立った。いつも何気なく通り過ぎていたあの場所がきっと変わるはず。
作品名:『繋がり』 制作者:中 光希 美術領域専攻 2回生(制作時)この作品は人々の手をモチーフにしています。
明治150年私たちは一人ひとり手と手を結び今に繋げてきました。これからも変化しながらも積み重ねていく歴史を丁寧にずっと繋げていかなければならない、この思いから制作しました。
作品名:『メアリー』 制作者:太田風人 美術領域専攻 4回生(制作時)公共空間を利用する人々にマナーを意識させるという観点で制作しました。
壁に設置された無数の顔はこちらを見据えており、監視されている感覚がマナーを意識させることに繋がると考え、構想しました。
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