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今年もタイから生徒を迎えました( 附属京都小中学校)
附属京都小中学校副校長 垂井 由博
本校では、1996年にタイ国立アユタヤ中国足球彩票附属校と生徒交流協定を締結して以来、毎年、義務教育段階としては全国的にも珍しく、生徒が相互訪問する交流を継続しています。21年目を迎えた今年度も、10月にタイより代表生徒を1週間本校に迎えました。この交流を通して、生徒は貴重な体験と学びを得ています。たとえば、文化や生活習慣の違いを自然な形で体感します。何気ない会話の中からも考え方や習慣の相違に触れるのです。しかし、お互いに笑いあい、一つのことを楽しむ中で、人としての心は変わらないことを実感していきます。これは、大人との交流ではなく、同年齢の生徒同士だからこそなし得ている部分も大きいと考えています。また、毎年、繰り返し他国から生徒を迎えるという体験は、学年が上がるほど、自然に相手をもてなす気持ちを生んでいます。相手が心地よく感じる空間を演出できる力は、何も語学力によるものだけではなく、ましてお金を使うことでもないのです。こうして身につけた力は、グローバル化社会の中で、将来、色々な場面で活かされる力の基礎となっているものと信じています。
さて、タイの言語はタイ語、日本は日本語というように、お互いに他国では通じない言語を持つ国同士の交流です。生徒同士の会話は英語なのですが、日本の生徒と同じように、タイでも生徒たちは、ある程度「苦労して」英語を学習しています。お互いに拙い英語かもしれないが、苦労している者同士、自然に気持ちも通じ合うものです。ジェスチャーも交えながら何とかして英語で相手に伝えようとする姿勢は、コミュニケーションツールとしての本来の学習のあり方そのものを生んでいます。近年では両校の英語科教員の発案により、文化を教室で紹介するCTL活動も取り入れながら、本学と協働して研究推進するグローバル人材育成プログラムの具体的体験の場ともなって、益々友情を深めています。
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