泉 惠美子（いずみ えみこ）　教授
英文学科

1.　先生のご専門を教えてください。

　英語教育学、応用言語学です。例えば授業の中で4技能や語彙?文法をどのように教えるのかについて、関連領域である脳科学や心理言語学、社会言語学の分野などの観点からも考察し、第2言語習得や英語教育について研究していきます。
　まず「音」に浸されて、曖昧さに耐えつつ意味を理解し、意思の疎通をはかる、それが言語との本当の出会いです。大人が第２外国語を始めるときは文法を理解すれば割と楽に習得が進むと思いますが、最初から児童に文法について説明しても複雑すぎるので、まず「出会わせる」ことが肝要です。子どもは歌や絵本などで繰り返し音声や表現を聴いて、場面の中でその意味と働きに気づきます。そして規則性を発見するようになります。そのように体得していくのが、言語学習の自然な過程だと思います。

2.　学生には日頃どのような指導をされていますか。

　学生が自ら目標を持ち計画を立てて研究活動を行い、振り返って内省し、次の活動に繋げるというサイクルの手助けをしています。学会や研究会に参加し、発表された内容をまとめ考察させることも行っています。理論に演習を伴い、体験させることで学習者の成長と自律を促します。将来は理論と実践に裏打ちされた英語の指導から、グローバルな視野で国際理解や平和の大切さを伝えることができる教員になってほしいと思います。

3.　先生のお考えになる「京都教育中国足球彩票の魅力」とは何でしょうか。

　歴史と伝統文化の町京都という立地。キャンパス内の緑豊かな自然環境ですね。そして学生と教員との距離が非常に近いこと。あらゆる学問分野の専門家がおられるので、学生がどのような問いを持っても、それに対して「解」を得られる、これはとても恵まれています。また附属学校園や教育委員会を通してのさまざまな実地教育のプログラムも充実しており、教員をめざす学生には最高の環境だと思います。

4.　ご自身のお考えを表す言葉を色紙にお書きいただきましたが、その言葉の意味を教えてください。

　Where there's a will, there's a way.日本語に訳すと「意志あるところ道あり」。人生の中で何かやりたいなという強い意志を持っていると、自然と道が拓けてくるということです。思いや、希望、夢がまずあって、そのために努力をする、そうするとやがて道が示される、というような意味です。

5.　京都教育中国足球彩票で学ぶことを希望する学生にメッセージをお願いします。

　小学校でも英語が教科として入ってくるという大きな教育の流れがあります。現在東アジア地域ではほとんどの国が小学校低学年から週２時間程度の英語教育を行っており、日本だけが後れをとっている状況です。「小学校英語」は、日本語と違う音やリズムを感じ外国語を学ぶだけでなく、コミュニケーション能力の育成や国際理解、異文化理解にも繋がる方向性を秘めています。このようなグローバル教育が求められる時代に教師をめざす方は、ぜひ本学で夢をかなえてください。一緒に学び続けましょう。

◆ゼミ訪問◆

ゼミ学生にききました

〇泉先生はどんな先生ですか？

　一言で言うと「母」です。それも「聖母」です！厳しさもありますが、困ったときには声をかけてくれ、安心感を持って自分の研究を進めることができます。また、とても好奇心が旺盛な方で、普段から自分達が思いもつかないような「気づき」をたくさんされていて、すごいなあと思います。

〇ゼミの様子を教えてください。

　ゼミはまじめな雰囲気で、「みんなが頑張っているから、自分も頑張ろう！」と自分を高めることができます。泉先生のお誕生日にはサプライズでお祝いしたり、ゼミの新歓の際には、泉先生と先生の旦那さんに神戸まで焼肉を食べに連れて行っていただいたり、楽しい時間も共有しています。