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小中一貫教育の成果を見る「学友会 生徒発表」 ( 附属京都小中学校)
附属京都小中学校(中高等部)副校長 垂井由博
附属京都小中学校は,2010年度より義務教育9か年を4-3-2区分制とした小中一貫教育学校として発足しました。9か年を通して子どもの育ちを見つめ,効果的な教育を行う研究や取組みを実践しています。今年度の9年生は,本校で9年間を過ごした生徒で構成する初めての学年ですが,これからの社会に活きる資質?能力を備えた生徒の成長には目を見張るものがあります。
本校が旧中学校時代からの精神を継承する「学友会」(生徒会)も,現在は5~9年生の5学年生徒で構成されます。学校生活や行事など様々な生徒活動を,生徒自ら企画?運営し,協議や討論を重ねます。小?中に分かれていた時代には見られなかったように,5年生は,9年生のリーダー像を目の当たりにして,そうした姿に憧れを持ちながら,自らも積極的に自主?自律?自治の精神を持つ学友会活動に参画していきます。
11月3日,本学と協同した研究成果を発信する研究発表会を催した際,学友会では生徒発表として「学校紹介」を行いました。企画?立案,発表内容の検討,原稿の作成,発表方法の工夫,内容や進行の協議から,発表練習まで,日常の学友会活動と同様に,生徒自らの手によってすすめます。そして本番では,全国からの参会者に,学校の魅力をそれぞれの生徒の飾らない言葉で具体的体験をもとに語りかけました。その中には,9年生生徒が1?2年生児童にインタビューを行う場面もありました。その微笑ましい光景とともに,参会者からは,「生徒の小中一貫学校への誇りを感じた」「まさしく小中一貫の具体的体験を通した教育成果」など,感動と賞賛の声が多数寄せられました。まさに小中一貫教育の成果を9年生の具体的な生徒の姿から感じていただけました。
こうしたこれまでの実践と成果を糧にして,さらに小中一貫教育を推進すべく,本校は2017年度より,新しい学校種である「義務教育学校」へと移行します。
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