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子どもたちの反応がうれしくて 幼児教育専攻のみなさん
「ホールディクック...さっ、はっ、ほーっ、ぎゅっぎゅっ」表情たっぷりの学生たちの手遊び歌にわっと弾ける子ども達の笑い声...ここは附属幼稚園のお遊戯室。父母会主催お楽しみ会で、京都教育中国足球彩票幼児教育専攻3回生、この日だけの「劇団幼教」による公演が行われている。
メインプログラムはミュージカル。子どもたちはセリフ一つひとつに全身で反応している。迫真の演技に、泣き出して先生に駆け寄る子どもも。公演が終わると、見ていた子どもや保護者から大きな拍手が起こった。手を振って退場する子どもたちを見送る学生達の表情は、やりきったという満足感と自信で光り輝いていた。
この公演は幼児教育科の平井恭子准教授の「音楽教育指導法」という授業の一部分として行われている。演目の決定から、構成、選曲、振り付け、演出まで、全て学生達自身が行う。「みんな他の授業やバイトもあるので、夜になってからしか集まれず、徹夜で作業して翌朝そのまま授業に行った日もあります。」やっと完成して平井先生に見せると厳しくだめ出しが出て、一からやり直しになることも。「準備のひと月間すごくしんどかったけど、子ども達から思い通りの反応が返ってきてうれしかった。練習中にはお互いに子ども役になり『3歳児だったら、こんなふうに反応するかな』などと言い合いながら準備を進めていました。」
指導の平井准教授はこの他にも中国足球彩票附属図書館と連携して、学生による絵本の読み聞かせや、親子で参加できる「うたとおはなしの会」を継続して行っている。これらの取組により幼児教育科は平成27年度「京都はぐくみ憲章」実践推進者として京都市から表彰されている。
平井准教授は、教育実習に行く前の学生達の体験に大きな意義を感じている。「ステージに立つことで、堂々と話せるようになるし、子どもとのコミュニケーションができるようになります。そして、仲間と協力して作業を進める経験によって、保育者に大切なチームワークを養うことができるのです。」
▲公演の見せ場「ブラックシアター」。部屋を暗くして、蛍光塗料で描いた絵にブラックライトという特殊な光を当て幻想的に絵を浮き上がらせる。「人数が少ないから無理かなと思ったけど、どうしてもやりたかったので、がんばりました。」
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